陰部の皮膚が白い原因（男女共通）
性器カンジダ症
性器カンジダ症とは、カンジダというカビが原因となって引き起こされる感染症です。
男性の場合は尿道や性器周辺の皮膚に感染し、感染した部分に白苔を見たり、かゆみや赤みが見られるほか、排尿時痛などの尿道炎症状がでることがあります。
女性の場合は性器周辺の皮膚や膣内に感染し、感染した部分のかゆみや発疹、白っぽいおりもの、性交痛などの症状が見られます。
性行為で感染するほか、ストレスや疲労の蓄積、風邪などで免疫力が低下しているときに発症することがあります。
症状が軽い場合は自然治癒することもありますが、かゆみが強い場合やおりものがひどい場合は皮膚科もしくは泌尿器科までご相談ください。
フォアダイス
フォアダイスとは、陰部の皮膚にできる白いブツブツです。
男性の場合は陰茎や包皮に症状が現れ、女性の場合は小陰唇などに症状が現れます。
フォアダイスは病気ではありませんが、美容的な観点から治療希望がある際は除去手術を行ないます。
硬化性萎縮性苔癬
硬化性萎縮性苔癬（こうかせいいしゅくせいたいせん）とは、陰部の粘膜やその周辺の皮膚が白くなる病気です。
その他、患部にかゆみやただれが現れることがあります。
女性に比較的多く見られる病気で、場合によっては皮膚がんに進行することもありますので注意が必要です。
原因は不明ですが、恐らくは自己免疫性疾患であると考えられています。
【男性】陰部の皮膚が白い原因
陰茎白斑症
陰茎白斑症とは、陰茎の皮膚のメラニン色素が排出されず、皮膚の一部が白く色が抜けたように見える症状を言います。
この白い変色は様々な場所に現れます。痛みやかゆみはなく、色の変化がある以外は無症状です。進行すると範囲が広がっていくことがあります。
真珠様陰茎小丘疹
真珠様陰茎小丘疹とは、陰茎と亀頭の間に位置するくびれた部分にリング状にできる白いブツブツのことを言います。痛みやかゆみはありません。
包皮腺
包皮腺は別名タイソン腺とも呼ばれています。
真珠様陰茎小丘疹が、包皮小帯（陰茎の裏のすじ）の両側にできる時に包皮腺と呼びます。
「陰部の皮膚が白い」と気づいたら何科を受診する？
陰部の皮膚が白くなっていると気がついた時には、女性の場合は婦人科、男性の場合は皮膚科や泌尿器科を受診することをおすすめします。