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男性更年期障害外来

※受診をご希望の方は、下記の時間帯にご来院ください。

  • 月水金…午前・午後
  • 火木…午前

このようなお悩みはありませんか?

このようお悩みはありませんか?
  • 気力の衰え
  • 不眠
  • 集中力・記憶力の低下
  • イライラ
  • 抑うつ
  • 全身疲労
  • 倦怠感
  • ほてり、発汗
  • 筋力低下、筋肉痛
  • 肥満、メタボリックシンドローム
  • 頻尿
  • 骨粗鬆症
  • 性欲低下
  • ED(勃起不全)、朝勃ちの消失

など

これらの中で、当てはまる症状はありませんか?
うつ病とも似ている症状が多いですが、男性更年期障害の可能性があります。症状でお困りでしたら、泌尿器科へお気軽にご相談ください。

男性更年期の症状チェック

男性更年期の症状チェック

※クリックでPDFが開きます
27点以上で男性更年期障害の可能性があります。

男性更年期障害(LOH症候群、加齢性性腺機能低下症)とは

男性更年期障害(LOH症候群、加齢性性腺機能低下症)とは 男性ホルモンであるテストステロンが減少することで起こる心身の種々の症候を、「男性更年期障害」(LOH症候群、加齢性性腺機能低下症)と呼びます。
テストステロンは骨や筋肉の成長、性機能や認知機能の維持、精神面の健康維持などに大切な働きをします。
このテストステロンが低下することが、抑うつ傾向、性機能や認知機能の低下、糖尿病、肥満・メタボリックシンドローム、動脈硬化、高齢者における骨粗鬆症やフレイル(精神・身体機能の衰え)と関連するといわれています。
またテストステロンが高い方、テストステロン補充療法を受けた方は長寿という報告もあります。
このように男性更年期障害は、中年以降の男性の生活の質や、高齢の方の健康寿命の延長にとって重要な病気になります。

原因

主に加齢や生活習慣・ストレスなどにより、男性ホルモンであるテストステロンが減少することで起こります。
一般的に、テストステロンは20歳代をピークに、その後徐々に減少していくと言われており、男性更年期障害は正式には「主に加齢による性腺機能低下=加齢性性腺機能低下症」と呼ばれています。
うつ病など、他の病気と診断されてしまうこともありますので、なかなか治療の効果が現れない場合は「男性更年期障害」を疑ってみましょう。

何歳からあらわれる?

一般的に、40歳以降であれば、誰でも発症する可能性があります。

男性更年期障害の検査

問診

問診 まず問診でお悩みの症状をうかがい、男性更年期障害質問票(AMSスコア)を記載いただき、重症度の判定を行います。
当院のHPにAMSスコアを添付していますので、是非ご参照ください。

採血

血液検査テストステロンや前立腺がん腫瘍マーカーのPSAを含め、男性更年期障害の診断や治療の際に必要な採血項目を測定します。
テストステロンは、朝方に高く、夕方にかけて低下するという日内変動があり、午前11時までに測定する必要があります。
初診時に採血も希望される際は、午前11時までに受診されるようお願いします。

超音波検査

超音波検査前立腺肥大がないかなどを確認します。男性ホルモンを補充すると前立腺肥大症が重症化することがあるため、定期的に超音波検査で前立腺の大きさを測定して経過を観察します。

男性更年期障害の診断

これまでの診療ガイドラインでは、遊離テストステロンの測定が推奨されていました。
しかし、2022年に男性更年期障害の診療ガイドラインが改定され、総テストステロンもしくは遊離テストステロンの測定を行うこととなりました。総テストステロン250ng/dL未満もしくは遊離テストステロン7.5pg/ml未満で男性更年期障害と判断します。
但し、テストステロン補充療法の適応に関しては、テストステロン測定値に関わらず、症状などを含め総合的に判断します。

男性更年期障害の改善・治療方法

生活療法(環境・生活習慣の改善)

生活療法(環境・生活習慣の改善) テストステロンの分泌を高める生活習慣を身につける事が大切です。
食事においては、タンパク質や良質な脂質を意識して摂取します。またビタミンや亜鉛などのミネラルを充足させている事も重要です。
定期的な運動、特に筋力トレーニングを行う習慣を付けます。筋肉を鍛えると、成長ホルモンとテストステロンの増加が期待できます。
ストレスを避け、十分な睡眠時間の確保、良質な睡眠をとることも大切です。

当院では、テストステロン分泌を高める生活習慣についてまとめたパンフレットを作成し、患者さんにお渡ししています。

薬物療法

補中益気湯、八味地黄丸などの漢方、亜鉛などサプリメントの服用を行ないます。
その他各々の症状に応じて、勃起不全に対してED薬、不眠症に対して睡眠薬の内服などを行なっていきます。

男性ホルモン補充療法

現在、最も効果的で男性更年期障害のメインとなる治療法と言われています。
これまでの診療ガイドラインでは、テストステロン補充療法の適応は、遊離テストステロンが低下している事が条件でした。しかし、2022年に男性更年期障害の診療ガイドラインが改定され、テストステロン補充療法の適応は、テストステロン低値(総テストステロン250ng/dL未満もしくは遊離テストステロン7.5pg/ml未満)、及び症状などを含め総合的に判断する事となりました。
これにより、これまでより多くの患者さんにテストステロン補充療法を受けていただけるようになりました。
当院ではエナント酸テストステロン(エナルモン)250mgもしくは125mgを、4週(症状に応じて3週)毎で筋肉注射を行ないます。
その他のテストステロン補充療法として、5%テストステロン皮膚外用剤(1UPフォーミュラ)の処方も可能です。
1UPフォーミュラは、テストステロン治療認定医による診察後に使用可能な薬剤です。テストステロン・ゲル製剤を毎日皮膚に塗布して使用します。注射製剤よりもテストステロン濃度の上昇が急ではないため、副作用が少ないという特徴があります。こちらの治療は自由診療での対応となります。
診察の度に症状を伺い、定期的にテストステロンを含めた採血を行ない、効果を判定します。
テストステロン補充療法によって、意欲の向上や抑うつの改善、睡眠の質の改善、体脂肪の減少と筋肉量の増加、性欲や性機能の改善、排尿症状の改善、骨密度の上昇などが期待できます。

テストステロン補充療法の適応

  • 男性更年期症状
  • 性欲・性機能低下、ED
  • メタボリックシンドローム・軽症の糖尿病
  • 頻尿
  • 高齢者における骨粗鬆症やフレイル(精神・身体機能の衰え)
  • うつ病、抗うつ剤長期投与者

適応しない方

  • 前立腺がんの加療中
  • 重症の前立腺肥大症
  • 乳がん
  • 多血症
  • 重度の腎機能障害
  • 重度の肝機能障害
  • 心不全
  • 重度の高血圧症
  • 無治療の睡眠時無呼吸症候群
  • 抗凝固剤を内服中
  • テストステロン補充療法で不妊のリスクがあるため、今後挙児の希望がある方

費用

当院では、男性更年期障害の診療は、40歳以上の男性に限り保険適用で行います。
(1UPフォーミュラの処方を希望される方は、自由診療での対応となります)

当院で行う男性更年期障害外来の特徴

テストステロン治療認定医によるテストステロン補充療法

テストステロン治療認定医によるテストステロン補充療法 日本メンズヘルス医学会が定める「テストステロン治療認定医」の資格を持つ副院長が中心となり、専門的な治療にあたります。
テストステロンを補充することで、【うつ傾向にある気分の落ち込み】や【性機能の低下】のような男性更年期症状だけでなく、メタボリックシンドロームや糖尿病といった【生活習慣病の改善・予防】、高齢者における骨粗鬆症やフレイル(精神・身体機能の衰え)予防など【健康寿命の延長】にもつながります。
患者さんの症状をお聞きし、安全な治療を行えるよう配慮しております。

実績のある食事・運動指導

コンテスト出場者による食事・運動指導 男性更年期障害の治療は、テストステロン補充療法以外にも、食生活の見直しや適度な運動習慣といった「生活習慣の改善」が重要になってきます。
当院副院長は、日本医師会認定健康スポーツ医を取得、またボディメイク競技のコンテストに出場し入賞経験があり、より専門的な食事・運動指導が可能です。
無理な食事制限などの生活指導ではなく、患者さんお一人おひとりに合った提案を致しますので、安心してご相談ください。

男性更年期障害は何科を受診すれば良い?

精神的な症状が目立つと精神科や心療内科を受診しがちですが、男性更年期障害は泌尿器科や男性更年期障害専門クリニックにご相談ください。テストステロン測定などの詳しい検査が可能です。
また、テストステロン補充療法で治療を行う場合、前立腺への影響や副作用が起きていないかを定期的に検査します。
安全な治療のためにも、専門である泌尿器科での治療をおすすめします。