TOPへ

ED(勃起障害)、AGA(男性型脱毛症)

※受診をご希望の方は、下記の時間帯にご来院ください。

  • 月水金…午前・午後
  • 火木…午前

ED(勃起障害)

EDとは?症状は?

EDとはEDとはErectile Dysfunctionの略で、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発すること」と定義されています。
勃起するのに時間がかかったり、まったく勃起しなかったり、勃起はするが硬さが不十分、勃起しても途中で萎えたりするなど、様々な症状があります。
日本におけるED患者数は1000万人以上と言われています。
有病率は40歳代20%、50歳代40%、60歳代60%と年齢と共に上昇しており、最近では20歳代でもEDを自覚される方が増えているようです。
EDに至る原因は様々ですが、背景に糖尿病や高血圧症などの全身疾患が関係している場合もあります。そのような場合は、ED治療と並行して全身疾患の治療を行なう必要もあります。
ED治療薬ですが、現在国内で承認されているものはバイアグラ、レビドラ、シアリスの3種類のみになります。しかし、インターネットなどで多くの偽物の薬が販売されており、効果が現れないばかりか身体にとって有害な物質が含まれていることもあります。正規のED治療薬の処方には、医師の診察が必要となります。
ED治療の目的は「満足のいく性的関係の回復」によって、良いカップルライフを送ることです。 デリケートな悩みですが大切な問題ですので、EDや背景にある疾患の治療も含めて泌尿器科へご相談ください。

EDの原因

EDの原因は、大きく分けて「器質的ED」と「機能的ED(心因性ED)」があります。

器質的ED

勃起に関わる神経や血管の障害、テストステロンの低下などが原因となります。 血管の障害として、高血圧症、脂質異常症、肥満、糖尿病、喫煙、加齢などが挙げられます。 神経の障害として、糖尿病や直腸がん・前立腺がんなどの骨盤内手術の影響が挙げられます。また、テストステロンが低下するLOH症候群などもEDの原因となります。

機能的ED(心因性ED)

仕事のストレス、以前の性行為での失敗からくるトラウマ、うつ病によるEDもあります。

EDの治療法

ED治療の中心は内服加療になりますが、生活習慣の改善もED治療に寄与します。生活習慣の改善は、EDの背景に存在する全身疾患の治療にも重要になってきます。

生活習慣の改善

食事療法

血流悪化の原因となる動脈硬化を防ぐために、栄養バランスが取れた食事を心がけることが大事です。
脂質や糖質の摂取過多は肥満や糖尿病のリスクにもなります。
高血圧症の方では塩分摂取は6g/日が目安とされていますが、日本人は塩分摂取過多な傾向にあります。
また、亜鉛を多く含む食材を摂取することでテストステロン分泌が増加することも知られています。

運動療法

適度な運動は、血行不良の改善やストレスの緩和に役立ちます。
継続的な有酸素運動は血管拡張作用があり勃起機能の改善だけではなく、肥満・高血圧症・糖尿病といった生活習慣病の改善にも役立ちます。

ストレス解消

ストレスはEDの一因となるため、適切なストレス解消法を見つけることが重要です。趣味に没頭したり、旅行を計画したりすることで心をリフレッシュすることができます。さらに、規則正しい生活と質の高い睡眠もストレス解消に役立ちます。

禁煙

喫煙は血管を収縮させ、血流を悪くします。そのため、禁煙はED改善に効果的と言えます。

ED治療薬

1998年に初のED治療薬としてバイアグラが登場しました。元々は狭心症の治療薬として開発されていたものでしたが、狭心症治療薬としては効果不十分で開発は中止となりました。しかし、バイアグラの主要成分であるシルデナフィルに陰茎への血流増加作用があり、被験者に勃起の促進作用を認めました。このような経緯から、勃起不全の治療薬としてバイアグラが開発されました。
その後様々なED治療薬が登場し、現在はバイアグラ、レビトラ、シアリスが国内で正式に承認されています。これらのED治療薬は個人差はありますが、有効率は約70~80%と高く、多くの方に効果が得られます。
ただし、これらのED治療薬はすべての人に内服可能な訳ではありません。

網膜色素変性症や重度の肝障害を持つ方、低血圧症(<90/50mmHg)やコントロールの悪い高血圧症(>170/100mmHg)の方、狭心症で硝酸剤を内服中の方、半年以内に脳出血・脳梗塞・心筋梗塞の既往がある方などはこれらの薬を使用することができません。
ED治療を希望する方は、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

また、男性更年期障害でEDになっている方もいます。
男性更年期障害でテストステロン補充療法の適応がある方は、テストステロン補充療法によりEDの改善も期待できます。

ED治療は何科?
泌尿器科にご相談を

EDは何科に相談?ED治療において、ED自体はもちろんですが、背景にある全身疾患の管理・治療も大切になります。漫然と内服薬の処方だけを受けていると、全身疾患が知らない間に悪化していく可能性もあります。 まずは泌尿器科を受診いただき、治療すべき疾患があった際には、適宜専門の科と連携を取りながら治療を進めてくことが大切です。

費用(診察料、薬)

ED診療は保険適応外で自由診療となります。当院では診察料は初回のみ2,000円をいただいております。
ED治療薬として、国内正規品のタダラフィル20mg(シアリスのジェネリック)、シルデナフィル50mg(バイアグラのジェネリック)、バルデナフィル20mg(レビドラのジェネリック)を取り扱っています。
値段は下記の通りとなります。

薬剤名 値段(税込み)
タダラフィル 20mg(1錠) 1,320円
シルデナフィル 50mg(1錠) 1,320円
バルデナフィル 20mg(1錠) 1,870円

AGA(男性型脱毛症)

AGAとは?

AGAとは?症状は?

AGAとは

AGAは男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia)の略称で、男性ホルモンと遺伝が関連するといわれている脱毛症です。抜け毛や薄毛で悩まれている男性の90%以上はAGAといわれています。日本でのAGA患者数は1200万人以上と推察され、20歳代後半から徐々に症状の進行が見られ、40-50歳代で症状が完成します。
髪が生えて抜け落ち、再び生えてくる周期を毛周期(ヘアサイクル)といいます。
ヘアサイクルには、髪が成長する成長期、髪の成長が遅くなる退行期、髪の成長が止まる休止期があります。AGAではこの成長期の期間が短くなり、正常よりも早いサイクルで髪の毛が抜けてしまいます。AGAの発症には、テストステロンが変換されてできるジヒドロテストステロン(DHT)が関与しています。DHTの働きが強いと成長期が短くなり、結果として脱毛症となると考えられています。

AGAの治療方法

先に述べたように、AGAの発症にはDHTが関与しています。
DHTは、テストステロンが5α還元酵素の作用で変換されてできます。
5α還元酵素を阻害することがAGA治療に重要であり、5α還元酵素阻害剤としてフィナステリドやデュタステリドがあります。
デュタステリドは前立腺肥大症の治療薬でもあり、内服によって前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSAの低下、前立腺容積の縮小効果があります。
治療すべき前立腺疾患の有無をしっかり把握するためにも、中高年の方がAGA治療薬の内服を開始する際は、事前に前立腺疾患の検査を行なっていくことが望ましいです。

費用

AGA診療は保険適応外で自由診療となります。 当院では診察料は初回のみ2,000円をいただいております。
AGA治療薬としては、国内正規品のフィナステリド1mg(プロペシアのジェネリック)、デュタステリド0.5mg(ザガーロのジェネリック)を取り扱っています。
値段は下記の通りとなります。

薬剤名 値段(税込み)
フィナステリド1mg(1箱28日分) 6,600円
デュタステリド 0.5mg(1箱30日分) 7,700円